学校での視力健診

2019/04/16

どのくらいの視力がさがったら学校で席を前にしてもらったほうがよいのでしょうか。

学校では間もなく健康診断が行われます。目に関するものでは視力検査と、眼科学校医による目の健康診断があります。

視力検査で眼科受診が必要と判定されるともらう学校から受診をうながす用紙には、医師の判断で席を前のほうにする考慮が必要であるか否かを記載する項目がありますが、どの程度の判定で考慮の必要があると判定するのでしょうか。

学校の視力検査では現在、平仮名やランドルト環がいっぱい書かれた視力表、「字づまり視力表」は使われなくなってきており、多くの視力検査では20センチ四方の白い樹脂板の真ん中に(0.3)、(0.7)、(1.0)の視力に相当するランドルト環が書かれた3枚の視力表、「字一つ視力表」を使って視力を測っています。

教室では0.7の視力があると後方の席からでも黒板の字が容易に読めるが、視力が0.3をきると一番前の席からでも黒板の字が読みづらくなることが報告されています。

見え方が視力0.7以上かどうか、また0.3未満かどうかを知ることが授業を受ける上で大切になります。

これに医学的に正常な視力1.0を加えて提唱されたの検査が「370(サンナナマル)方式」です。視力を4段階に区切り、より学校に見合った合理的な検査が行われるようになっています。黒板の文字が教室で見えるかどうかというのが目安であり、

  • 「A」は視力1.0以上に相当。教室の一番後ろの席から黒板の文字が楽に読める。
  • 「B」は視力0.9〜0.7に相当し、学校生活にはほとんど 支障はありません。教室の後ろの席で黒板の文字が殆ど読めるが、文字が小さいと見にくい。
  • 「C」は視力0.6〜0.3に相当し、教室での授業に多少の影響が見られるため何らかの対策が必要。
  • 「D」は視力0.2以下で、教室の最前列でも黒板の字が見えにくいために眼鏡が必要。とABCDで判定されます。

授業中に眼鏡を使用するなら席の配慮は必要ありません。後ろの席でも大丈夫です。

結果がB、Cだと眼鏡使用または座席を前のほうにしてもらう配慮が必要になります。

Dは一番前でも見えづらいので眼鏡が必要と考えられます。

ただし、学年が上がってくるにつれて黒板の字も小さくなり、難しい字もでてきますので、高学年になると0.7以下では前の席でも眼鏡があったほうが黒板は見えやすいでしょう。

学校での視力検査の結果と眼科での結果は違うことも多いです。

学校ではB〜D判定が出た場合には医療機関で検査を受けるように視力検査の結果の用紙がでますが、学校での検査結果と眼科でも検査結果が違うことも多いです。

一般的に見て学校の検査の方が低い結果が出やすいといわれています。病院のように視力検査の専門の検査員が検査をするわけではないですし、低学年だと検査に慣れていなかったり、お友達がたくさんいるところでなかなか集中して検査を受けることができなかったり、明るさが基準に達していないこともあるかもしれません。

A以外の結果をもらってきた場合でも親はそんなに神経質になることなく、とりあえず眼科で検査を受けたうえで状況を判断するようにしましょう。

前の方の席にしてもらうには

学校からの用紙を持参して受診された場合、医師が席の配慮が必要か否かの判定を記入し、学校に提出することになっています。

しかし、最近は要配慮に判定しても、席が後ろになってしまい、黒板が見づらいのでどうしたらよいでしょうかと相談されることも多くなりました。

子供たちの視力が悪化し、裸眼で1.0未満の割合が過去最高を更新したそうです。

スマートフォンや携帯ゲーム、パソコンなどの画面を長時間みるなどの生活習慣が影響していると言われています。

先生方も視力の悪い配慮が必要な子供が増えたため、昔より席替えに苦労していると思われます。

配慮が必要な子供が多く、配慮しきれないのかもしれません。

要配慮の用紙を学校に提出しても席の配慮がないときは先生に自分で直接お願いしましょう。

先生に言い辛かったり、前の席でも見づらかったりするときは、きちんと黒板を見て楽に勉強するために、眼鏡を作成して使用するようにしたほうがいいでしょう。