コンタクトレンズとドライアイの関係性

2018/11/02

オフィスワーカーに多いドライアイ

パソコン、ジムなどオフィスで仕事をしている人を対象に調べると、3人に1人はドライアイの症状があるといわれています。

日本の全人口ですとドライアイ人口は大体2,200万人といわれております。また、コンタクトレンズ装用者におけるドライアイは装用者の約80%が乾燥感を自覚しているといいます。

ドライアイは加齢でも涙液の分泌も低下し、目の表面の油の出も少なくなるので、年をとると増えてきますが、ホルモンの関係で男性より女性が多いというデータもあります。

ドライアイの症状は?

パソコンやスマホの長時間の使用で、ショボショボしたり、かすんだり、ぼやける、かゆみが出たり、目やにが出たり、ちくっと針で刺されたように痛くなったりすることはよくあると思いますが、約50%の人は目が疲れる、強い眼精疲労も訴えます。

さらに、涙が出て困る症状が出ることもあります。

コンタクトレンズは使用することによりドライアイを起こしやすくなりますので、コンタクトレンズ使用者はなおさら症状を強く感じるでしょう。

どうしてコンタクトでドライアイになるのか?

コンタクトを使用してパソコン、スマホを長時間使用するとなぜドライアイの症状がでやすいのでしょうか。

ハードコンタクトレンズは使用中に動きがあるので、その摩擦と、コンタクトを角膜にのせることで涙の分布の障害が起こります。

その結果角膜上皮を角膜中央に起こしやすく、疼痛や異物感が強く出ることがあります。

ソフトコンタクトレンズ装用の場合は、コンタクト装用により涙液層がレンズの前面と後面に別れるため、角結膜に接する涙の量が減少してしまいます。

さらに、ソフトコンタクトレンズは高い含水率を持つため、眼表面の涙液を吸着してさらに涙の量の減少を起こします。

コンタクトレンズの表面は水濡れ性が角膜より低いため、レンズの前面の涙液層は不安定なります。

また、刺激を知覚することによっても分泌されますが、レンズのバンテージ効果(角膜をレンズが覆うことによって刺激を感じづらくなります)によって涙液分泌の働きが落ちることも起こりえます。

ソフトコンタクトレンズ装用により涙液層の不安定化をもたらし、さらにレンズそのものによる摩擦亢進、レンズやレンズに吸着された蛋白質などによって起こされる炎症、レンズ装用による酸素不足などもドライアイの病態にかかわってきます。

ドライアイの時の目薬の使い方は?

ドライアイの時に使用する点眼は何種類かありますが、最近はコンタクトレンズの上からも点眼が可能なものが出てきました。

長時間のパソコン使用があたりまえの時代になり、コンタクトレンズによるドライアイは不可避とも言えると思います。

必要な時間以外の装着は控えて使用時間を短縮したり、点眼をしたり、部屋を加湿したり環境を整備したりして対応し、無理せずに使用しましょう。

コンタクトレンズの変更が効果的な場合も

ハードのコンタクトからソフトのコンタクトへの変更が有効な場合もあります。

ソフトのコンタクトの場合は高含水率のレンズから低含水率のレンズに変更しを考えてみましょう。

シリコンハイドロゲルレンズは高い酸素透過性を保ちながら含水率が低く、ドライアイに適しています。

また、表面の親水性加工をすることで水濡れ性を高めているレンズも開発されています。

レンズの硬さやフィッティングなどによっても左右されるので、ほかのメーカーのものに変更することも有効なこともあります。

ドライアイでコンタクト不耐性の場合もあきらめないで試みてみてください。