仮性近視治療はするべき?

2018/09/30

学校の検診は近視だけ

学校検診の用紙を見ると、視力の結果はA、B,C,Dで判定されています。

学校検診では学業への影響があるかどうかを検査しています。

黒板が見えて、勉強に差しさわりがないかどうか見ているだけなので、近視なのか遠視なのか乱視なのかは検診ではわかりません。

0.3、0.7、1.0の3種類の大きさの視力表を使って視力を検査する方法です。

A(1.0以上)、B(0.7-0.9)、C(0.3-0.7)、D(0.3未満)という判定をおこないます。

A(1.0以上):教室の一番後ろの席にいても黒板の文字を楽に読むことができる。

B(0.7~0.9):教室の真ん中より後ろの席にいても黒板の文字がだいたい読めるが、小さい文字だと見づらいこともある。

C(0.3~0.6):教室の真ん中より前の席にいても小さい文字があまり読めない。

D(0.2以下):一番前の席に座っても眼鏡などがないとはっきり読めない。

眼科での検査はより詳しいもの

学校検診で視力検査の結果で眼科の受診が必要と判断されたとき、学校から受診結果を書き込む用紙渡されます。

眼科ではまた学校検診とは違う詳しいやり方で検査を行います。

近視、遠視、乱視など屈折の状態、程度も調べます。

視力のほか、近視、遠視、乱視など屈折の状態の結果も用紙に記入しますが、近視のほかに仮性近視という結果の欄もあります。

正確に言うと近視と仮性近視は普通の検査だけでは判定できません。

仮性近視とは?

小さいお子さんの場合、仮性近視や調節緊張と呼ばれる状態があります。

近くのものを見るときには、眼の中のレンズ(水晶体)がふくらんで厚くなります。

この調節は、毛様体筋という筋肉が緊張したりゆるんだりしながらレンズのふくらみ具合を調節しています。本を近づけて読みすぎたり、長時間ゲームをしたりするとこの筋肉が縮んだ状態が続き、レンズが薄くならないために遠くが見えにくくなってしまいます。

これを調節緊張といい、仮性近視と呼ばれています。

小学校低学年に多い仮性近視

小学校低学年の子供など、低年齢ほど仮性近視の割合が多いとされており、年齢が上がるにつれて、仮性近視の確率は減っていきます。

仮性近視かどうかを正確に調べるには、瞳孔を開いて調節ができないようにする目薬を使用します。

子供の場合、調節力が成人よりも強いために、通常の検査では余分な調節をしてしまい、正確な目の状態が分からないのです。

調節力を一時的に休ませる点眼薬を使って、正確な視力の度数を測定する必要があります。

子供の場合、正確には近視なのか、仮性近視なのか、近視と仮性近視が両方ある状態なのか、点眼して検査しないと本当には判断できないのです。

点眼薬を使った検査は負担が大きい

では、みんな点眼しての検査するかというと、そうではありません。

検査点眼薬が効くまでに1時間くらいがかかり、また、点眼により近くにピントを合わせづらくなったり、瞳が大きくなりまぶしく感じたりが2日くらい続きます。

翌日に学校や塾、なにか出かける用事などがあった場合はやれないので、検査の日は、翌日がお休みで用事もない土曜日や夏休みに限られてきます。

負担の大きいので、眼鏡を作成したり、病的と疑われる調節障害、遠視の診断で必要な場合にのみ行うことがほとんどです。

なるべく眼鏡をかけさせたくない、かけるのを遅くしてあげたい、というお母さまが多いかと思います。

近視には効果が無い仮性近視治療

仮性近視の治療も点眼療法、ワックなど確立してきていますが、本当の近視には効果はありません。

効果があるのは中等度までの近視までです。

最近はきちんと矯正してあげるほうが、近視は進行しづらいとのデータも出ています。

お子様の近視の状態をよく把握して、治療をするかどうか、効果はありそうかどうか、適応はあるのかどうか、よく医師と相談するようにしましょう。