眼底出血と高血圧、糖尿病など成人病との関係について

2018/07/30

眼底出血は検査で発見されることが多い

検診で眼底出血を指摘されて受診されたり、または飛蚊症で受診して眼底出血が見つかることがあります。

眼底出血はもの一番奥のカメラで言うとフイルムに役割をしている網膜から、硝子体のあたりで、糖尿病網膜症、網膜中心静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症、加齢黄斑変性症、網膜裂孔、ぶどう膜炎、高血圧性眼底、外傷などで網膜の血管から出血した眼底の総称に使用しています。

眼底出血をおこす病気は、たくさんあります。

健康診断で出血が眼底に認められた場合には、血圧が高いか、糖尿病歴はあるか、などの詳細がわからなければ病名がつけられなかったり、詳しい造影検査などをしないと病名がわからない場合も多いですので、その場合は眼底出血と記載されることになります。

ですから眼底出血とあったばあいは何の病気かそれだけではわかりません。

とにかく網膜に出血が認められる状態です。

その中でも、高血圧性眼底、網膜中心静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症、糖尿病網膜症は高血圧、糖尿病、高血圧、脂質代謝異常、動脈硬化、年齢など成人病のときに合併しやすい代表的な眼底出血です。

ただし、そういう病気がなくても眼底出血はおこります。確率の問題です。

飛蚊症と症状が似ている

眼底は細動脈を眼底カメラ、(病院では医師は肉眼でも)直接観察できますので、出血の様子が直接見ることができますが、網膜から出血して硝子体まで出血が及ぶと飛蚊症の症状がでてくることが多いです。

ですから、突然なにか黒いものが飛んで見える、飛蚊症の症状がでて受診された患者様には必ず「高血圧、糖尿病はないですか?」とお聞きしてます。

どのくらい血圧が高いか、血糖値が高いか、糖尿病になってから何年経過しているか、きちんと内科にかかって経過観察しているか、内服しているか、などお聞きしていると、「高血圧はあるけど眼をみてほしいんですけど」と少しイライラされてしますことがありますが、眼底出血の診断には大切な質問です。

眼底出血は高血圧、動脈硬化、糖尿病が原因

眼底出血は高血圧、動脈硬化、糖尿病が原因で起こる病気なので、眼の網膜を精査、加療して落ち着いても、全身の状態がそのままならば再発、悪化する可能性が高くなります。

高血圧、糖尿病など全身の状態が原因と思われる病気の場合は、眼科での精査加療と合わせ全身の状態をよくすることを強化しましょう。

全身の血管は繋がってますから、網膜に動脈硬化が見られ、出血がでたときは、全身の血管にもリスクがあることになります。

心臓なら心筋梗塞、脳なら脳梗塞、脳出血、腎臓、肺でも肺梗塞なども起こりえます。全身のほかの臓器での出血などの発症予防のためにも眼底出血でも全身状態の確認は必要です。

ただし、一度起こってしまった場合は高血圧、糖尿病が落ち着いても眼底の状態は悪化していまうことも多いですし、高血圧、糖尿病がよくなっても眼の状態が比例してよくなるわけでもないので継続しての眼科での定期検査は一生かかせません。